『Last Train Home』の本編をクリアしたので感想とか書いてみます。
プレイ時間は約100時間でした。
わりとゲームを起動したまま寝落ちすることがあったので、実際のプレイ時間は50~70時間くらいかも。
Last Train Homeの基本情報
引用元:THQ Nordic
リリース日 | 2023年11月28日 |
値段 | 5,170円 |
プレイ人数 | 1人 |
日本語対応 | ○ |
開発元 | Ashborne Games |
パブリッシャー | THQ Nordic |
機関車に乗って内戦中のロシアを通り抜けて故郷に帰る感じのゲームでした。機関車で帰還っつってな。
2023年12月14日のバージョン1.0のアップデートで公式に日本語対応しました。ChatGPTがそう言ってたのでたぶん間違いない。
Last Train Homeの良い点
Last Train Homeで個人的に特に良かったと思う点を挙げていきます。
- 資源や兵士の作業などの管理が楽しい
- 難しすぎない戦闘
- 邪魔にならないストーリー
全体的にバランスが良かったと思います。
資源管理という面では、序盤から終盤まで資源が足りないということもなく、かといって余り過ぎることもない絶妙なバランスでした。(もちろんプレイスタイルによってはどちらかに偏る可能性はありますが)
たまに余裕がある時に無駄遣いしたり、逆に備蓄が少なくてアップグレードを我慢したりというタイミングはあるのですが、その制御が簡単すぎず難しすぎずでした。
資源管理をするゲームだと後半になると資源が余りすぎたり、アップグレードが全部終わってほとんど使い道がなくなったりといったことがよくありますが(私が貧乏性なせい?)、Last Train Homeではそういった場面はありませんでした。
唯一、燃料だけは最後まで余裕があったくらい。
有り余る資源を眺めてニヤニヤしたい人には向いてないかもしれません。
少なめの資源をやりくりしてなんとか生きるのが好きな人なら気に入るかも。This War of Mineが好きな人とかにはいいかもしれません。
まぁ同じ列車で旅をするならPandemic Trainの方がThis War of Mineに雰囲気が近そうですが、あちらは日本語対応していないっぽいしなーって。
戦闘に関しては、私はあまりRTS(リアルタイムストラテジー)というジャンルをプレイしませんが、これも簡単すぎず難しすぎずでちょうどよかったです。
RTSに慣れてる人だと、簡単すぎるのかも。
雑にプレイすると兵士は簡単に死にますが、ちゃんと考えて操作すれば余裕すぎない程度にはクリアできるという、個人的には神バランスでした。
後述しますが、偵察兵という兵科だけは分かりやすく強すぎるので、ここだけもう少しバランス調整があっても良かったかも。
ストーリーは結構しっかり作られてるんじゃないかと思います。
でも私はゲームのストーリーなんてほとんど読まないので、比較対象が少なすぎて自信を持って「ストーリーがめっちゃ作り込まれてる!」とは言えません。
特にMMOだとストーリー全スキップ派ですし、最近だとTheFirstdescendantでもほとんどストーリーは読んでません。アイアンハートを集めてるんだね、くらいの認識。
でもそんな私でもLast Train Homeはちゃんと全ての文章を読みましたし、会話やムービーもスキップせずに観賞しました。
私がストーリーを理解するのが苦痛じゃない程度の作り込みということですね。
総じて言えるのは開発の素晴らしいバランス感覚です。
資源管理、戦闘、ストーリー、どれをとっても過不足のない調整だと感じました。
Last train hopeのプレイレポ
ここからは実際のプレイ中に撮影したスクリーンショットを添えながら、プレイレポを書いてみます。
引用元:Last train hope
軍団兵なんてむさくるしい男ばかりかと思ったら、超序盤でアルジュベタ・ヴィビラロヴァーというべっぴんさんが仲間になりました。
この時私は「この子を最後まで育てよう」と思いました。
ですが、物語が進むにつれキャラクターの能力や戦闘などの知識が増えると、アルジュベタちゃんをメインキャラクターに据えるのはあまり得策ではないと気付かされます。
キャラクターには特性というものがあるのですが、この特性の種類によって列車内での作業に向いているキャラクター、戦闘に向いているキャラクターなどが分かれてきます。
アルジュベタちゃんの場合は戦闘関連のプラス特性がなく、列車内で医師として働く際に作業効率が上がる特性が付いていたので、泣く泣く医師として働かせることに。
もちろん戦闘関連の特性がなくても出撃させまくってバリバリ戦闘兵にすることは出来ますが、やはり元々の特性が戦闘に向いているキャラクターよりは劣ってしまいます。
私はアルジュベタちゃんにそこまで思い入れはなかったので、一番大事にするのは良い特性だけ付いているおじさんにしました。
引用元:Last train hope
戦争を題材にしているので、もちろん進行中に凄惨な場面に遭遇することもあります。
プレイヤーが指揮を執るのはチェコスロバキア軍の兵士で、内戦中のロシアを通過するので旅の途中幾度も重大な決断を迫られる場面が訪れます。
個人的に一番悩んだのは、旅の途中で結核に罹ってしまった仲間を置き去りにするかどうかでした。
結核はこの時代に治療する術がなく、致死率も高い病気…らしいです。ChatGPTに聞いたので、たぶんそうです。「白い死」なんて呼ばれていたそうです。
罹患した仲間を連れて行けば、きっと同じ列車内にいる他の仲間も結核になってしまう…しかし、置き去りにするのは「ゆっくり死ぬために敵国に残れ」ということになってしまう。
なんでもするから故郷に帰らせてほしいと縋るキャラクターを、私は置き去りに出来ませんでした。
この決断は本当に悩んだ。
戦闘に関して上の方で少し触れた偵察兵に関してですが、ここでもう少し偵察兵という兵科のことを書きます。
偵察兵がランク3で覚えるスキルにカモフラージュというものがあります。
このカモフラージュがやばい。馬鹿な私でも分かるくらい強い。
引用元:Last train hope
動かないでいると隠密状態になるというパッシブスキルなのですが、道路のど真ん中に立っていてもバレないし、敵の視界に入った後に立ち止まってもバレません。
上の画像の立ち位置で敵にバレてないのおかしいでしょ。
カモフラージュだけでも強いのですが、偵察兵はこの他にも石を投げて音で敵を誘導する「陽動」と、ほぼ全ての敵を1発で倒す「クリティカルショット」というスキルを持っています。
陽動を連続で使えばどこまででも敵を誘導できます。普通は何度も石ころが飛んできたり、何度も物音がしたら警戒しそうなものですが、本作の敵のAIは疑うこともなく音のする方へと歩いて来てくれます。
石を投げて敵の注意をそらすと聞くと、自分がいる場所とは違う方向を見ている隙に移動したり暗殺したりを連想しますが、本作では自分の足元に石を投げて誘き寄せて暗殺するスキルです。
しかしもちろん普通の使い方も出来ます。
橋を渡り切った位置を見ている固定砲台などは一見すると隙がなく、正面戦闘をするしかないように思えますが、背後に石を投げてあげることで次に物音などを聞くまで背後を向いたままの固定砲台になります。
砲台ごと後ろ見なくてもいいんじゃないかな。
そしてたぶん生身の敵は全て一撃で屠る「クリティカルショット」。
クリティカルショットのおかげで多少強引な立ち回りが可能になります。
敵が2人いたとしても、1人目を暗殺→2人目をクリティカルショットで倒すことで、偵察兵1人で2人の敵を速やかに排除することが可能です。
クリティカルショットはクールタイムがあるので連続使用はできませんが、偵察兵を複数投入することで解決できます。
10人の偵察兵がいれば一瞬で10人の敵を倒すことが可能なわけです。
文字にするとわりと普通のことっぽいですが、偵察兵以外だと10対10の戦いをすればこちらも被弾する可能性もありますし、弾も無料ではないので消耗が激しいです。
ですが、偵察兵なら10発の弾で10人を確実に倒せます。被害なしで。
2ブロック程度離れていれば銃声がしても気付かれないので、正直偵察兵だけでもクリアできるくらいには強いです。
さすがに戦車とか装甲車は倒せないので手榴弾を使用するキャラクターは用意する必要がありますが、生身の人間に対しては偵察兵以外は必要ないレベルです。
普通に撃ち合いをすれば弾も使いますし、被弾すれば医療品を使うこともありますが、偵察兵ならその心配もありません。
縛りプレイに抵抗がない人は偵察兵に頼りすぎない方がゲームを楽しめるかもしれません。
私は縛りプレイに抵抗がある人なので偵察兵をフル活用しました。
偵察兵のおかげでクリアできたと言っても過言ではないかも。
引用元:Last train hope
エンディングはちょっと薄味な感じもありましたが、全体を通してみるととても素晴らしいゲーム体験が出来ました。
「久々に面白いゲームしたなー」って感じでした。
1本の映画を見終わったような感覚でした。
先述した通り、私はあまりストーリーを楽しむタイプではないですし、ストラテジーというジャンルにも疎いですが、Last train hopeはやって良かったと思えるゲームでした。
まとめ
資源管理や兵士の管理などのバランスがめっちゃいいと思った!
This War of Mineとか好きな人なら好きになるかも。
私はThis War of Mineの「資源をどれだけ集めても足りない」みたいな感覚が好きです。
Steamで資源管理タグでゲーム探しをしたりしますが、資源管理タグだと街づくり系のゲームとかが多くてなかなか「これだ!」っていうゲームに辿り着けないので、同じような方におすすめしたい。
定価だと5,170円と、少しお高いゲームですがしっかり楽しめるゲームなのでとりあえずウィッシュリストに入れておいてセール中に買ってみるといいかも。