協力マルチプレイ対応のローグライクデッキ構築「Across the Obelisk」レビュー

協力プレイ

こんにちは、カワダです。

今回はAcross the Obeliskのレビューです。

Across the Obeliskとは

引用元:Dreamsite Games

オンライン協力プレイが可能なローグライクデッキ構築ゲームです。

  • プレイ人数:1~4人
  • 1ゲームクリアまでの推定時間:8時間前後(人による)
  • 値段:2690円(2024年6月1日時点)
  • 公式日本語対応

Across the Obeliskの特徴

Across the Obeliskの最大の特徴はオンライン協力プレイが可能な点です。

ローグライクデッキ構築というジャンルでオンライン協力プレイが可能なタイトルは少ないので、貴重なゲームであると言えます。

他のタイトルだとHELLCARDなどがありますが、そちらは未プレイなのでどちらが良いかは分かりません。(いつかプレイするかも)

また他のローグライクデッキ構築ゲームと違う点としては、開始時にある程度のデッキ内容を編集出来ることと、キャラクターの装備品が存在することが挙げられます。

開始時にデッキを編集することによってプレイスタイルの個性を出しやすく、装備という概念があることによって、それらを踏まえたビルディングが可能となっています。

ゲームの流れ

Across the Obeliskには3つのモードがあります。

基本となるアドベンチャーモードは5つのステージで構成されています。

ざっくり説明すると街でデッキと装備品を整える→マップ攻略という行程を4回繰り返します。

最後のステージのみ街が存在していないので4番目の街が自由に調整出来る最後の街ということになります。

ゲームをクリアしたら、クリア時に獲得したポイントを使ってキャラの強化が出来ます。

また、マップの攻略は戦闘だけでなくイベントもあり、その中にはキャラクター開放の出来るイベントもあるので、キャラクターを開放すれば次周から使用出来るようになります。

良い点

個人的に感じたAcross the Obeliskの良い点を挙げていきます。

  • キャラクターが多い(16人+DLC分5人)
  • キャラクターに職業があり、職業ごとのカード枚数が多い
  • 街でデッキ編集等が出来るので、個性を出しやすい
  • イラストが可愛い
  • 音楽が良い
  • デッキと装備品の組み合わせによって面白いコンボが出来る
  • マルチプレイが簡単に出来る
  • 戦闘中にやり直しが出来る

悪い点

個人的に感じたAcross the Obeliskの悪い点を挙げていきます。

  • 専門用語が多い(慣れれば平気)
  • バフ・デバフが強すぎる
  • 1回のプレイ時間が長い(人による)
  • カードのデザインがチープ(慣れれば平気)
  • 誰でも入れる野良マルチの部屋は滅多にない
  • DLCの内容と値段が釣り合っていないように感じる

協力マルチプレイについて

先ほど軽く触れたので協力マルチプレイについて、もう少し解説します。

まず、協力マルチ自体は簡単に出来ます。

昔のゲームってマルチで部屋立てするのがやたら難しかったりしましたからね。

ポート開放とかの必要もなく、ロビー作成してパスワードを決めたら完了です。

誰でも入れる野良マルチの部屋はほとんどありません。

今確認したのですが、パスワードのかかった部屋が2つあるだけでした。

たぶん途中参加が出来ないのでプレイ開始前の部屋が2つしかないだけで、プレイしてる人はもっといるんでしょうけど、まぁ野良マルチには期待できません。

ちなみに協力マルチプレイではどのプレイヤーがどの位置のキャラクターを使用するかホストが選択できます。

前衛は被弾する機会が多いので、基本は前衛にタンクを配置して中衛2人で火力やユーティリティなどをこなしながら後衛がヒールする…という感じなので、タンクをやりたい人を前衛に選択するといったことが出来ます。

もちろん後衛にひきこもっているタンクとか、むしろ全員タンクとか出来ますが。(有効かどうかはさておき)

遊んでみた感想

Across the Obeliskをプレイして最初に感じたのは専門用語の多さでした。

ゲーム内で用語集が確認出来ますが、なんとその数72個。

バフ・デバフだけでなく、行動そのものを指す用語などもありますが、それでも多い。

最初はかなり戸惑いました。

「なんやねん、このアイコンは」と思いつつもプレイしていました。(一応カーソルを合わせれば説明が出るので、プレイは可能)

まぁその用語も数時間もプレイすれば「ああ、このアイコンは〇〇ね」とすぐ理解できるようにはなるのですが、最初はとにかく大変でした。

新しいアイコンが出るたびに、なんだこれって思いながらプレイしていました。

ゲームの難易度としては、慣れるまではやや難しいと感じました。

初心者のうちはデッキ構成も完璧ではなく、敵の種類によっては無理ゲーと化すこともありました。

しかし気付けばプレイ時間は100時間を軽く超えているので、ゲーム全体としてはとても面白いものだと思います。

バフ・デバフがあまり意味を成していない時もあるのは、一長一短。

そりゃ敵を燃やしてれば全て解決、というのは違う気がしますしね。

Across the Obeliskでは「このバフ(もしくはデバフ)をいっぱい重ねてれば絶対負けない」みたいな効果は少ないです。

強い行動みたいなのはあるけど、単一のバフ・デバフには必ずと言っていいほど対策してくる敵が現れます。

最初は「シールド盛ってれば負けないでしょ」と思ってたらシールドの数値を参照してHPにダメージを与えてくる敵が現れたりね。(対象のシールド×0.2のダメージをHPに与える~とか)

ただ、それがあるから試行錯誤のしがいがあるというのもまた事実。

それとは関係ありませんが、低難易度のうちだけ通用する戦法として無限コンボがあったりします。

引用元:Across the Obelisk

この雲の歌という装備品ですね。

このカードだけではなくゲーム内の文章はやや機械翻訳っぽさが残っているので、説明が分かりづらいっていうのはよくありますが、それはさておき…

このカードの効果は毎ターン開始時に手札にある最高コストのカードのコストを減少させるというものです。

右側にちっちゃく表示されている魔蝕版というのは同じ装備を合成して出来る強化版です。

魔蝕版になるとコスト減少量が2→4になります。

このカードのやべーところは減少したコストは戦闘終了までそのままなことです。

Across the Obelisk内の山札・捨て札のシステムは「山札がなくなったら捨て札全てを山札にする」というものなので、コストが減少したカードが何度も手札に来ることになります。

この雲の歌をウォーリアに装備させて

引用元:Across the Obelisk

この2枚のどちらか1種類をデッキに2枚仕込むと無限コンボになります。

デッキの最低枚数制限は15枚なので、残りの13枚は低コストの消滅カードにしましょう。

最速で2ターン目にはコスト0で敵にダメージを与えながらカードを1枚引くカードだけが2枚入っているだけのデッキになります。

カードゲームで無限コンボってどうなのよ、と思うかもしれませんが、このコンボの救いは

  • 雲の歌が入手可能になるのは大体終盤
  • 難易度を上げると消耗1という状態が適用されるようになり、このコンボは実質不可能になる
  1. 消耗。山札がなくなり、捨て札→山札に変換したターン中に引いたカードはコストが1上がるというルール。同じことを繰り返すたびにコストが上がり続ける。説明難しいわ。 ↩︎

まぁそんな仕様があるわけで、難易度を上げても通用するものではないけど、そういうものもあるよって。

雲の歌自体めちゃくちゃ強いカードなので、そんなことしなくてもたぶん勝てるけど。

無限コンボは作業感ばりばりになっちゃうので1回やれば満足なんだけど、色々シナジー考えてやってるのに、どんな効果にもその効果を完全にねじ伏せてくる敵がいるのがなんだかなーと思いました。

例えばカードを引きまくって低コストの攻撃をバンバン入れるキャラクターを作ったとしても、そのうち「カードをプレイするたびにダメージを受ける」みたいな効果を付与してくる敵に当たって、その戦法を無効にされるどころか、それをすることによってこちらが死んじゃう!みたいな場面がわりとある。

上で書いたシールドの値を参照してくる敵とかもそうだけど。

トゲっていうスタック出来るめちゃくちゃ強いバフがあるけど、それも「トゲの値を参照したダメージを与える」という行動をしてくる敵には通用しない。

まぁこの辺はバフ・デバフが強すぎるゲームシステムなのが悪いです。

Across the Obeliskはほとんどのバフ・デバフがスタック可能で、しかも積み重ねた時の効果がめちゃくちゃ強いんですよね。

ゲームによくある「毒」というデバフも、スタックすることによってアホみたいなダメージが出る。

毎ターン終了時に毒のスタック数だけダメージを受けるのに、スタックはめちゃくちゃ溜めやすい。

これが「燃焼」になると、火耐性もスタックの量に応じて下がるのでえげつないことになる。

コストの重い攻撃カードでも50ダメージとかなのに、毎ターンダメージを受けるデバフは平気で100ダメージを超える。

まぁこれだけ強いからこそ対策してくる敵もいっぱいいるんだろうけど、それは分かるけどヌルゲーマー的にはなんだかなーとなってしまう。

もうちょいバランスとれなかった…?

そういうゲームなんだから仕方ないといえばそう。

なんか感想のつもりが文句ばっかり書いちゃったけど、Across the Obelisk自体は本当に面白いゲームなんです。

ローグライクデッキ構築を協力マルチプレイ出来るってだけで価値があるよ。

このジャンルは面白いけど、シングルプレイ専用のタイトルが多いからね。

でもこうやって考えを文章にしてみるとAcross the Obeliskだから面白いって言うよりは、ローグライクデッキ構築をマルチで出来るから面白いだけなのかもね。

それでもAcross the Obelisk自体も面白いことに変わりはないのだけど。

まとめ

今回はAcross the Obeliskのレビューを書きました。

完全無敵な神ゲーかって言われるとそこまでじゃないんだけど、でもローグライクデッキ構築を友達と遊びたいって人にはおすすめしたいゲームです。

なんかこう…人の考えを見るのって楽しいじゃん。

まぁ人が考えてる時間が暇って意見も分かる。

自分の考える最適解だけを見たいなら、それシングルプレイでいいじゃんってなるよね。For the kingとかもそうだけど。

でもそういうの考えない、気にしないって人は友達を誘ってやってみてもいいんじゃないかな。

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